日米両政府は、4月22、23両日に来日するオバマ米大統領について、国賓として待遇する方向で調整を進めている。 菅官房長官は13日の記者会見で「我が国としては、オバマ大統領を国賓として招きたい」と述べた。 国賓とする案は、3回目の来日となる今回を狙い約1年かけて練られ、岸田外相が7日のケリー米国務長官との会談で正式に招請した。 国賓待遇では天皇、皇后両陛下が主催する宮中晩餐会などの皇室行事でもてなすのが慣例で、最低2泊3日以上の滞在が必要とされる。オバマ氏のアジア歴訪は、マレーシア、フィリピンに加え、素通りを恐れる韓国が立ち寄るように強く働きかけた結果スケジュールが過密となり、日本滞在は1泊2日となった。政府関係者は「1泊2日の国賓は前例がない。可能だが実務的にはかなり苦しい」と説明する。 オバマ氏は、米大統領として初めて被爆地の広島と長崎を訪問する意欲を示していたが、見送られる方向だ。政府