米コモンウェルス・フュージョン・システムズの核融合を生み出すための装置「トカマク」=2023年10月11日、マサチューセッツ州デベンズ/Steven Senne/AP (CNN) 核融合ベンチャーの米コモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)は17日、「世界初」となる商用の核融合発電所を米バージニア州リッチモンド近郊に建設すると発表した。2030年代初めまでに発電を開始するとしている。 CFSのマムガード最高経営責任者(CEO)によると、運転開始後は400メガワットの出力で約15万世帯に電力を供給する。 同氏は「電力網で利用できる規模の核融合発電が実現するのは世界で初めてだ」と語り、バージニア州のヤンキン知事は「バージニアと世界全体にとっての歴史的瞬間だ」と歓迎した。 同社は候補地として世界の100カ所以上を検討した結果、経済や労働力、退役予定の石炭火力発電所からの転換が望めること