生成AIが作成した不完全な回答を修正し、適切な内容にする課題を学生に課している(後ほど詳しく解説します) 急速に普及している生成AIのリテラシーを高めてもらうため、ユニークな課題を学生に課している大学がある。それが、お茶の水女子大学の伊藤 貴之教授が出している「生成AIが作成した不完全な回答を修正し、適切な内容にする」という課題だ。同様の課題を企業の社員教育に適用すれば、「むしろより大きい効果を発揮するのでは」と同氏は考えているという。そこで今回、伊藤氏に課題の概要や効果、社員教育に適用する際の留意点などについて話を聞いた。 【詳細な図や写真】学生に課した宿題の内容は主に4問(伊藤氏提供) 「生成AIの回答を修正させる」課題を始めた経緯 お茶の水女子大学が生成AIの対応を始めたのは2023年初頭にまで遡る。生成AIが一気に普及することになったOpenAIのGPT-3.5が2022年11月の