新国立競技場の建設計画見直し問題について4日の参院文教科学委員会で、計画を担当してきた下村博文・文部科学相への辞任要求が野党から相次いだ。下村氏は辞任を否定し、安倍晋三首相が打ち出した建設計画の白紙撤回を「大英断だ」と述べた。野党は7日の衆院予算委員会でも追及する。 委員会で、松沢成文氏(次世代)から辞任を求められた下村氏は「謙虚に受け止めるが、全く相いれない。安倍晋三首相がゼロから見直しをするというのは大英断だ」と強い口調で答えた。 下村氏は7月17日の白紙撤回発表の1カ月前から、見直しを提案していたと主張。撤回で「政治的責任は取った」と強調した。これに対し、野党は17日の直前まで下村氏が国会答弁で見直しを否定していたことから、「不誠実だ」(民主・斎藤嘉隆氏)として辞任を求めたが、下村氏は辞任を拒否した。 また、白紙となった建設計画の設計費用などとして、支払い済みの金額がさらに増えること