1971年から1988年にかけて、映画製作・配給会社「日活」で製作された成人映画のことを「日活ロマンポルノ」といいます。豊かなストーリーと大胆な演出、過激でダークなテーマなどが特色です。 女性の大胆かつ美しいヌードや性描写は、女性からも高い支持を受けています。日活ロマンポルノで活躍した女優たちは、のちに一般映画やテレビにも進出しました。 また日活ロマンポルノは、石井隆や相米慎二など新進気鋭の監督たちの実験場だったことでも有名です。キャリアの浅い新鋭の映画人にとっては、自らの個性や才能を遺憾なく発揮できる場でした。その結果、多くの名監督がここから輩出されます。 日活ロマンポルノは、いわゆるピンク映画やアダルトビデオ(AV)とは、根本的に別物です。まず、ロマンポルノの製作予算がピンク映画に比べてはるかに潤沢だったということが一つの特徴。また日活所有のスタジオや日活専属スタッフなど、環境において