Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y) まことに遺憾なことだが、この本は非常に面白い本だ。ここで津田氏にシャッポを脱ぐのは本当に本当に心外が、いやこの本はよく出来ている。 この本を読み始める前、自分には三つの色眼鏡があった。(1)Twitterが流行りだからそれに乗っかっただけの売らんかなの本(2)Twitterというツールの負の部分や足りない部分を美辞麗句で潰す礼賛本(3)風体からして軽薄でつぶやきを覗けば脊髄反射に見える攻撃的な戦闘民族的な筆者。悪いけどろくなもんじゃないと構えていた。 しかし、繰り返すがこの本はよく出来ていてこの認識を全て覆し、自分の認識こそが軽率であったと思わされるくらいに面白かった。Twitterを98年から使用してそれなりに分かっているつもりだったけれど、それでも目から鱗が落ちる点も幾つもあった。 さて、本の内容だが、大きく分けて3