中国料理と一口にいっても、四川、山東(北京)、広東、江蘇(上海)の中国四大料理に分類されるように、地域によって食べる物や味が大きく異なります。日本で活動するシャウ・ウェイ(小薇)さんは、中国の上海と新疆ウイグル自治区にルーツを持ち、広大な中国全土の食文化に精通した中国料理研究家です。中国の食文化と発酵との関わりのほか、中国を代表する発酵食品「腐乳」を使った料理について教えてもらいました。 発酵・保存の知恵を上海の祖母から学ぶ「お店に来るお客さんも、料理教室に来る生徒さんも、熱心な中国料理愛好家が多いですね。メディアからの依頼も、マニアックな中国料理の取材が多いです。私自身、かなりの料理オタクですので、似た人たちが集まるのかもしれません」 いたずらそうに笑いながら、料理オタクを自認するシャウ・ウェイさん。そのルーツは、上海と新疆ウイグル自治区という異なる2つの食文化、そして祖母の手料理にある