わたしも、「ネット右翼の主張は、要は、理論を装ったゼノフォビアではないのか?」との意見に同意します。とりわけ、ネオリベラリスティックな法制度−−過度の重罰化、監視社会化、メーガン法、その他−−を導入することの口実として、もともと女性や子どもの権利について何の関心も抱いてこなかったような人たちによって、「女性への暴力」「子どもの虐待」が持ち出される、という傾向が日本でも米国でも強いですが、その内実は多様性に対する単なる拒絶反応でしかないと思います。 新党日本の田中康夫さんの懸念は、およそ非現実的な、「もしかしたら将来のある時点において起きるかもしれない子どもの権利侵害」を口実に、いま既に起きていて違憲判決までもが出ている権利侵害の解消を後回しにしようというものです。国籍法が通ったからといって人身売買が増えるとは考えにくいですし、いずれにしても、おっしゃる通り人身売買や子どもの虐待の取り締まり