英最大野党、労働党のスターマー党首は自身の指導力に対し、これまでで最も深刻な課題を突き付けられた。議会下院で15日、スコットランド民族党(SNP)が提出したイスラエルとイスラム組織ハマスによる「即時停戦」を求める動議の採決が行われ、労働党議員50人余りがスターマー氏の方針に従わず、賛成票を投じた。 採決に先立ち、スターマー氏側はシャドーキャビネット(影の内閣)のメンバーに対し、停戦動議を支持した場合、解任の可能性があると警告。同氏は、援助物資の提供と民間人の移動を可能とする戦闘の「人道的休止」を求めていた。今回の採決結果を受けて、労働党議員10人が要職の辞任に追い込まれた。 スターマー氏は採決後に電子メールで声明を発表し、労働党の一部議員が同氏の方針を支持できないとしたことに遺憾の意を表明した。
【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は14日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、シファ病院を含む複数の病院とその地下にあるトンネルを軍事作戦や人質の拘束に利用していることを確認したと明らかにした。「戦争犯罪だ」と記者団に語った。 米国が独自に入手した機密情報に基づいているという。ハマスと過激派「イスラム聖戦」がシファ病院で武器を保管し、イスラエル軍の軍事作戦に対応する準備を進めるなど指揮を執っているとも指摘した。 イスラエル軍による病院への空爆を支持せず、罪のない市民や患者は保護されなければならないと訴えた。
駐日イスラエル大使館の近くに設置された柵に突っ込んだ乗用車=16日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影) 16日午前10時55分ごろ、イスラエル大使館(東京都千代田区)近くの路上で、侵入防止用の柵に軽乗用車が突っ込み、警戒に当たっていた警視庁機動隊員が負傷した。周囲にいた隊員が、車を運転していた男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。 警視庁公安部によると、逮捕されたのは東京都八王子市、右翼団体「政道会義塾」(同市)構成員、関口忍容疑者(53)。調べに対し、「私がやったことに間違いありません。警察官には申し訳ないことをした」と供述しているという。公安部は、事件の動機や背景について調べている。
駐日イスラエル大使館の近くに設置された柵に突っ込んだ乗用車=16日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影) 16日午前に車が突っ込んだ東京都千代田区の駐日イスラエル大使館付近では、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルを非難する大規模デモが、連日行われていた。先月20日には、中核派系の全日本学生自治会総連合(全学連)の男(24)が、同大使館前での抗議活動後、警備していた警視庁機動隊員の業務を妨害したとして現行犯逮捕されるなど、過激な行動も目立っている。 今月4~5日には、イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘を巡り、世界各地で停戦を求める大規模デモが行われた。同大使館周辺では、これと連動する形でパレスチナ自治区ガザへの作戦拡大に抗議する市民有志のデモが頻繁に行われ、参加者が「停戦」「パレスチナに平和を」などと書いたプラカードを掲げ、周辺の歩道を埋め尽くしていた。 15日に
【読売新聞】 大阪、神戸両市で23日に開催されるプロ野球・阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードについて、運営費の5億円を確保できたことが関係者への取材でわかった。個人からの寄付は伸び悩んでいるが、企業の協賛金で不足
パレスチナ自治区ガザに猛攻撃しているイスラエル軍。ガザ各地の病院を攻撃し、「ハマスが病院を拠点にしている証拠」と主張する映像も公開している。だが、これらのイスラエル側の主張には、信頼性に欠ける情報も多々ある。今月14日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系列)は、イスラエル軍が公開した映像の、あまりにお粗末な誤りを指摘。同映像は、佐藤正久参議院議員(自民)もイスラエル側の主張に沿うかたちで自身の旧ツイッター(X)で映像を引用したが、これに対し専門家からも苦言が呈された。 〇イスラエル側の「証拠映像」のお粗末さ イスラエル側が公開した映像の中では、同国軍の報道官が占拠したガザの「ランティシ子ども病院」の壁に張ってあった紙に書かれたアラビア語の文字を指さして「これは人質を見張るハマスの戦闘員のシフト表だ。名前が書いてある」と主張した。日本のいくつかのニュース番組も、この映像で主張されているこ
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突をめぐり、国連の安全保障理事会ではガザ地区の子どもの人道状況を改善するために戦闘の休止を求める決議が賛成多数で採択されました。 一連の衝突が始まって以降、各国の対立が続いてきた安保理で事態の打開を目指す決議が採択されたのは初めてです。 安保理では15日、日本時間の16日朝早く緊急会合が開かれ、イスラエル軍とハマスの軍事衝突をめぐってマルタが提出した決議案の採決が行われました。 決議案はガザ地区の人道状況が悪化し、とりわけ子どもに深刻な影響が及んでいると深い懸念を示したうえで、子どもを含む民間人の保護を義務づけた国際法を順守し、子どもに必要な支援物資を搬入するために、人道目的の戦闘の休止などを求めるものです。 採決の結果、▽日本やフランス、中国など12か国が賛成、▽アメリカ、イギリス、ロシアの3か国が棄権し、賛成多数で決議が採択されました。 安保理で
ハマスによる越境攻撃への報復として、イスラエル南部の境界付近からガザ地区を砲撃するイスラエル兵(11月6日) AP/AFLO <失われたアメリカの情報・判断力への信頼、民主主義国連合の亀裂。居直った中国とロシアがグローバルサウスを取り込み、世界の多極化を狙う> 今回のガザ戦争、その余波はどこまで広がるのだろう? 私見だが、悪しき地政学的展開が起きても、たいていは逆の好ましい力が働いて均衡を取り戻し、世界地図で見れば点のような場所で起きた出来事の余波が遠くまで広がることはない。危機や戦争が起きても、たいていは頭を冷やしたほうが勝つから、その影響は限定される。 だが例外はあり、今回のガザ戦争はそうした不幸な例外の1つかもしれない。 もちろん、第3次大戦の瀬戸際だと言うつもりはない。これが中東全域を巻き込む紛争に拡大するとも思っていない。 その可能性は排除できないものの、今のところ、レバノンのイ
1990年1月8日、拠点にしていた「町田プレイハウス」で=SUGIZO提供 --トントントントン。 腰掛けているSUGIZOの長い指が、ゆったりと空を踊っている。小指から、薬指、中指、人差し指が順にテーブルをたたく。空気をかき混ぜるように動く指は、口を結んで周囲を見渡すSUGIZOとは違って饒舌だ。 --トンタタ、トントントン。 「状況はどうかな」「待ち人はどうしているだろうか」。少し速くなったリズムはそう言っているように聴こえた。 ギターやバイオリンで心を表現してきた肉体は、触れたものに色を与え、音符を生み出してしまう。マッチ棒の頭薬でマッチ箱の横薬をこすると、その摩擦で火が生まれるように。音の魔法をかけるのだ。 肌に似た感覚があった。それは、2014年4月10日。読売新聞社が社屋の中に建設した東京・よみうり大手町ホールでのこと。同ホールではこの日、作家の辻仁成が芥川賞を受賞した「海峡の
LUNA SEAのギタリストでバイオリニストのSUGIZO(右)と、ボーカルのRYUICHI=愛知・名古屋センチュリーホール(2014年、8月) 2014年5月29日に結成25年を迎えたLUNA SEAは現在、14年ぶりのホールツアーのため全国を横断中だ。12月23日には、地元・横浜アリーナ(横浜市港北区)で14年5カ月ぶりにコンサートを開き、1万5000人のファンとともに、年内最後の花火を打ち上げた。県内では2月7・8日に「神奈川県民ホール」(横浜市中区)でステージを行う。ツアーはインディーズ時代、初めて県外でライブをしたバンドにとっての第2の故郷・大阪にある大阪城ホール(大阪市中央区)で3月14日に締めくくられる。 LUNA SEAは過去、台風で公演が遅延・延期をしたり、結成10周年のライブでは野外に設置していた機材などが突風で倒壊するなど“嵐を呼ぶバンド”と言われてきた。ツアー7カ所
東京・日比谷公園であった復興支援の催しで=2014年3月、SUGIZO提供 2014年5月29日に結成25年を迎えたLUNA SEAは8月15日現在、約14年ぶりのホールツアーで全国をまわる多忙な日々を送っている。千葉・松戸で幕開けし、新潟・石川・岡山・長野・大阪・愛知とここまで14公演を行い、宮城・静岡・北海道と続いていく。年末はさいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナで公演し、年明けには再びホールツアーを再開。2月には神奈川県民ホールにがい旋し、3月の東京でクライマックスを迎える予定だ。 ツアー前、東京・代々木で行った“バンド25歳”を祝うライブには、全国から1万3000人が集結した。割れんばかりの歓声に包まれた華やかな夜から、わずか2日後、SUGIZOは夏の日差しを思わせる空の下、「千年希望の丘」(宮城県岩沼市)であった植樹祭に出向き、ひとりの人間として汗を流していた。「東北は僕にとっ
中学時代のSUGIZO=SUGIZO提供--「お待たせしました」。 スタジオでの練習を終えたSUGIZOが、大きなシルバーのアタッシュケースを手に取材場所へとやってきた。座ってすぐ、練習の様子や新調したギターのことを弾んだ声で話し始める。今春、原因不明で体調を崩していた時期はやつれた様子だったが、食事を徹底的に改善し、調子を戻したそう。「月に1度だけ、自分への“ご褒美”として、好きなラーメン店に足を運ぶのが楽しみなんです(笑)」。語る目が、きらきらとしている。 「年齢を追って、話しをうかがえますか」という言葉に、SUGIZOはうなずき、ゆっくりと口を開いた。第2回で記した幼少期の回想は、自伝「SUGIZO -音楽に愛された男。その波乱の半生」(2011年、講談社)にもつづられている。 「愛されているという感覚がなかった」「抱きしめられた経験がない」という言葉は、文字を追うごとに胸が締め付け
人生初ライブを行った高校時代。※初公開の写真です=SUGIZO提供 幼少期・中学・高校時代へと話は進んでいく。手にしていたシルバーのアタッシュケースから、パソコンを取り出すと、「これは中学時代だね」、「これは高校時代。一緒に写っているのは親友なの。亡くなってしまったのだけど…」と写真をながめながら、過去の自分に語りかけるようにつぶやく。YMOの姿に衝撃を受け、手にしたアコースティックギター、子どものころ長い時間をともにした本や、図鑑などはいまも大事に持っているという。 筆者は、手放すことができないものに取材のノートがある。雨に濡れにじんだ文字や、走り書きした文字を見ると、そのときに受けた熱が戻ってくるからだ。大人になって図鑑をめくるときは、子ども時代に、新しく知った世界に高揚した時間を思い出すだろうか。痛みにもがいた時期をともにしたものは、痛かった自分を思い出させ苦しくなることもあるが、他
小学生のころのSUGIZO。厳しいレッスンをこなしていた=SUGIZO提供 ――2014年5月中旬。 29日に来るLUNA SEA結成25周年記念ライブ、そして6月7日に幕開ける、約14年ぶりのホールコンサートツアーに向け、東京都内のスタジオでリハーサルが進められていた。重くて厚い防音扉を2枚開くと、ギターの爆音が身体に突きささってくる。室内に満ちたびりびりとした空気がSUGIZOのギターやバイオリンを揺らしている。 約2週間後の本番に向けて、個人練習は3時間。このほかに昼前から夜遅くまで、5人での全体練習を週6日間こなしていく。「古い曲は(みんなで何度も演奏しているから)すぐに合うけれど、新しい曲はこれから合わせていくから。間に合うかな…」とぽつり。聞けば26日の赤坂、29日の代々木、来年3月まであるツアー、そして夏に予定されているファンクラブ限定ギグは別メニューで展開し、さらに“その日
<病院への攻撃を世界や国際機関が非難するなか、イスラエルは「証拠」で「正当性」を誇示するが...。イスラエルを支持するバイデン大統領も苦しい立場に> イスラエル国防軍(IDF)は、ガザ市内にある小児病院の地下にハマス司令部が存在していた証拠を発見したと述べている。そこに人質が拘置されていた証拠も発見したという。 パレスチナのガザ地区における戦闘は、同地区を実効支配しているイスラム武装組織ハマスが10月7日に対イスラエル奇襲攻撃を仕かけて以来、激しさを増している。 またイスラエルは、同地区最大のシファ病院を攻撃したとして、厳しい非難を浴びている。今回の戦闘を巡る厄介な問題は、病院に対する攻撃だ。病院の地下にハマス司令部が本当に存在しているのか否かによって、イスラエルは国際的な支持を失いかねない。 また、イスラエルを支持する米大統領ジョー・バイデンは、難しい立場に置かれる可能性がある。 IDF
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