1. イントロダクション 企業は権限関係やコミュニケーションライン、もしくは利益責任などを明確にするために、有効な組織の構造を設計しなければなりません。企業が取りうる組織の種類はさまざまです。できたばかりの企業は組織の果たすべき機能が一つしかないなど非常に単純ですから単一職能組織と呼ばれる組織形態を取ります。たとえば生産だけを行っている会社では、生産という機能だけを果たせばいいわけですから、この段階ではまだ組織とは言えないかもしれませんが、生産という単一職能で形成される組織となります。 しかし企業の規模がどんどん大きくなると、様々な機能を持つようになります。そうなると、単一職能組織に代わって、いわゆる職能制組織となったり、さまざまな顧客を抱え込むことになると、事業部制組織を採用します。そのほか、マトリックス組織やプロダクト・マネジャー制、SBUなど、一口に組織といってもその種類はさまざまで