ようやく最高裁裁判官の国民審査の結果が確定した。投票日翌日に速報が発表になったものの、その後、複数の自治体で間違いが見つかり、修正された。 たとえば、北九州市の場合、速報として発表された結果では、戸畑区がほかの区に比べて、罷免を求める×の数が異様に少なかった。これを見た人が、ツイッターで疑問を呈した。私が北九州市の選挙管理委員会に電話で問い合わせてみると、電話口に出た職員も、結果の表を見るなり、「これは変ですよね~」。結局、全裁判官に×をつけた1740票を、「罷免を可としない投票数」としてカウントしていたミスが分かり、訂正の運びとなった。 私が不思議でならないのは、速報結果を表にまとめる際、一目見ただけで気づくはずの異常に、どうして誰も気がつかなかったのか、ということだ。衆議院選挙では、こんなミスは起こらないのではないか。これまでただの1人の裁判官も罷免されたことがない国民審査では、職員の