【ニューヨーク時事】米大リーグのドジャースは6日、チームドクターを長く務め、1974年に投手の肘の靱帯(じんたい)を修復する通称「トミー・ジョン手術」を成功させたことで知られるフランク・ジョーブ医師が同日朝にカリフォルニア州サンタモニカで死去したと発表した。88歳だった。 ジョーブ医師はノースカロライナ州グリーンズボロ出身。60年代からドジャースのスタッフに名を連ね、74年に左肘靱帯を損傷したトミー・ジョン投手に対してけんの修復手術をして成功。以後、数百件の同様の手術を担当し、それまでは回復の見込みが少なかった多数の投手の選手生命を救った。 日本プロ野球界でも村田兆治(元ロッテ)や桑田真澄(元巨人)ら多くの投手が同医師の執刀による肘手術を受けた。肩などのけがにも、同様の手術の技法が応用されている。