「椅子」とは、座るものである。人が座れるような、そして座ることを誘発するような形状を、普通はしているものだ。 でも世の中には「エヘッ?これが椅子?」と思っちゃうような椅子が、多数存在するのはご存知のとおりだ。 しかし、見た目は奇をてらっているようなプロダクトでも、座るとなかなか、「おーい姐さんビールと枝豆」と言いたくなるような座り心地のものもあったり、それゆえに素人目からしても人間工学というのは奥が深そうで興味深い。 と、かしこまって書いてはいますが、要は「エヘッ、あんな椅子、座ったらどうなんの~?」という好奇心をそそられる物件にかたはしから座ってみました。今回は鉄道交通のベンチに的を絞って。 (乙幡 啓子)