米航空宇宙機器大手のボーイングは16日までに、民間宇宙旅行事業に乗り出すと発表した。同事業は英ヴァージン・グループも商業化を目指しているが、業界大手ボーイングが名乗りを上げたことで、本格的な宇宙旅行時代の幕開けが近づいたといえそうだ。 ボーイングは、米宇宙旅行会社スペースアドベンチャーズと提携。米航空宇宙局(NASA)の計画の下でボーイングが開発を進めている7人乗り宇宙船「CTS−100」を提供する計画だ。同宇宙船は2015年までに完成予定で、販売や企画はスペースアドベンチャーズが担当する。 宇宙旅行は国際宇宙ステーション(ISS)を訪問するものになる見通し。費用や開始時期など詳細は未定。ボーイングのショー副社長は「提携によって、安全で手ごろな価格の宇宙旅行を提供できるだろう」とコメントした。(共同)