小さめのIPOからコツコツ成長で良い 櫛田健児氏(以下、櫛田):あとは、今お話を聞いていて思ったんですけれども、日本のスタートアップの課題の1つでよく挙げられるのが、「IPO(新規公開株式)が小さいですよ。ユニコーンが育ちません」と。日本は確かにユニコーンが少ないです。 でも、ちょっと前はIPOもできなかったわけですから。1990年代後半とかは、IPOに平均25年かかっていたわけです。なので、その問題を解決するためにマザーズとか懐かしいナスダック・ジャパンとかができて競争しあったわけです。そこでサクサクIPOできるようになった。 そうすると、IPO経験者がどんどん増えたわけです。シリコンバレーに比べたらとっても小さいIPOです。でも経験しているわけです。そして、ある程度資金も入るわけです。そうするとエンジェル投資をやったり。これは循環にはとっても大事です。なので、まだ日本にユニコーンが多く