経済協力開発機構(OECD)が3年ごとに行っている学習到達度調査(PISA)の2012年度調査で、日本(高校1年生)が順位を上げたと報じられた。 この調査は、2000年度から5回目で、各回の日本の順位は、数学で1位、6位、10位、9位、7位、読解力で8位、14位、15位、8位、4位、科学で2位、2位、6位、5位、4位と推移している。03年度と06年度調査の結果が悪くなっている。それぞれ1987年度と90年度生まれの生徒だ。 ただし、03年度と06年度は新たに調査対象になった非OECD国が増えているので、その影響で順位を下げている。それをもって日本の学力は低下していないという反論もあるが、比較可能なOECD各国で見ても、日本は順位を下げている。実は、ほかの国際調査でも、日本はそのあたりに生まれた生徒の成績が芳しくない。したがって、87~90年度に生まれた生徒に対する日本の教育に原因がある