オリコンが雑誌『サイゾー』に掲載されたコメントで名誉を傷つけられたとして5千万円をジャーナリスト個人に請求した訴訟は、東京高裁でオリコンが請求放棄を申し出て、事実上、敗訴した。オリコンの申し出を受けて烏賀陽氏も反訴請求を放棄、サイゾーが両者に謝罪し、和解の形をとった。2審から訴訟参加したサイゾーが全過失を引き受けることで烏賀陽氏側を救う異例の展開だった。恫喝訴訟を仕掛けたオリコンの小池恒社長は、33ヶ月にわたりジャーナリストに精神的苦痛を与えることには成功したが、自ら理由なき訴訟だったことを認める請求放棄によりオリコンの社会的評価、株主価値を大きく毀損した。 武富士と同じ終わり方 オリコンが、自ら起こした訴訟(本訴)の判決を望まず、請求放棄を申し出るという、最もみっともない終わり方だった。本訴の放棄を受け、烏賀陽氏側も反訴の請求を放棄し、サイゾーが不正確な編集だったことを認めて両者に謝罪、