伊藤忠飼料は9月20日、スマートフォンで豚を撮影すると、体重を推測して画面に表示するアプリケーションサービス「デジタル目勘(めかん)」を、NTTテクノクロスと共同開発したと発表した。2018年4月から伊藤忠飼料の販売ルートで提供を開始する。 豚は出荷後、枝肉の重量、背脂肪の厚さ、外観、肉質などにより、極上、上、中、並、等外の5等級に格付けされ、価格が決まる。このうち重量は等級ごとに規定され、少なすぎても多すぎても格落ちとなり、評価が下がるため、豚の体重を正確に把握することは養豚農家にとって重要という。 その一方、出荷時に1頭ずつ体重計に乗せて測定する方法は時間や労力がかかり、体重を自動計量するシステムの導入は多大な投資費用を要するという課題があった。また、豚の外観から体重を推測する「目勘」と呼ばれる方法は、長年の経験と熟練した技術を必要とすることに加え、人によって推測値にばらつきが生じやす