米空軍は16日、核兵器を搭載できるB52戦略爆撃機6機が米領グアムに展開したことを明らかにした。今月、同じく核を搭載でき高いステルス性能を持つB2戦略爆撃機3機も派遣。すでに配備されている戦略爆撃機B1Bと合わせ、米軍の3種の主力爆撃機が集結する形となった。 2月9日に開幕式のある平昌(ピョンチャン)冬季五輪を控え、北朝鮮による挑発を抑止する狙いがあるとみられる。韓国と北朝鮮による南北閣僚級協議を受け対話の機運が高まる中、米軍として北朝鮮に圧力を加えていく姿勢が鮮明になった。 空軍によると、B52と約300人の乗員は、ルイジアナ州にあるバークスデール空軍基地からグアム・アンダーセン空軍基地に到着した。空軍は今回の展開について「インド太平洋地域の同盟国や友好国に対し、米国が引き続き関与を続けることを示すものだ」と説明する。(バンクーバー=峯村健司)