皮革商品は使ううちに皮脂や汗で汚れていく。水洗いできず、手入れは乾拭きかオイル、クリーム(乳化オイル)を塗るだけ。汗や皮脂で汚れた上からオイルを塗れば汚れを革の奥に閉じ込めてしまう。私はこのことについて、ずっと疑問に思ってきた。 このような手入れをした物でも、使っているうちは問題ない。しかし、ちょっと放置すると必ずといっていいほどカビだらけになる。こうなるともう終わり。洗えないので破棄・・ 皮革商品の多くがこのパターンで消費されている。「皮革に栄養補給が必要」という話もピンとこない。「カビの栄養補給になる」という話ならわかる。 皮革のイメージを覆すオイルレザー 長持ちする皮革処理の一つにオイルレザーがある。水濡れに強く、簡単な手入で済み、使ううちに素晴らしいエイジングの風合いを得るという。オイルレザーで作られた皮革商品は、親から子へ受け継いで使っていけるらしい。 写真はTIDING/潮牛皮