生活様式の変化は「免疫」への関心を高めている。そこでキーとなるのは「腸」だという。腸内環境のスペシャリストでありスポーツドクターが説く、免疫力向上のための示唆に満ちた方策は、健やかな加齢まで射程に収めるものだった。 この春、多くの人たちがSTAY HOME、家に留まり日々を過ごした。猛威を振るう未知のウイルスや、変化を強いられた日常が人々の健康意識をかつてないほど高めている。とりわけ、「免疫」に対する関心はその筆頭だろう。 とはいえ、免疫力を上げる、と一口に言っても何をすればいいのだろうか。スポーツドクターにして順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんは「腸内環境」と「自律神経」を整えることで、免疫力は向上すると断言する。 お話を伺った小林弘幸順天堂大学医学部教授 免疫を司る細胞の7割が腸にいる 「免疫力には腸と自律神経が重要な役割を果たします。免疫を司る細胞の7割が腸に存在していますからね。腸