はじめに boost の asio がいつの間にか バージョン 1.0 になっているじゃないか。 実際にソケットを使うプログラムでどのくらい使えるのかがわからなかったので、少し試してみることにした。 まずは、名前解決からだ。 うんちく 名前解決を侮ってはいけない。もしもあなたが HTTP クライアントプログラムを書くとしよう。もちろん、アクセス先のサーバは落ちる(頻発しないかもしれないが、必ず落ちるだろう)。そういったことを考慮して、サーバ側では可用性を高めるための手段が講じられる。そのひとつとして、DNS ラウンドロビンがある。DNS ラウンドロビンは、ひとつのドメイン名に複数の IP アドレスを割り当てることによって実現される。 あなたが書いた HTTP クライアントがそういったことを考慮していないと、具体的には名前解決の結果として複数の IP アドレスが返ってくることを考慮していない