家に帰ってみると、娘3歳の様子がおかしい。 おかえりとも何とも言わず、口をへの字に曲げてアンパンマンを見ている。 最初は眠いのかな、疲れたのかな、と思っていたのだが、それにしてもいつもと違う。石のように固まっている。 「何かあったの?」と聞いてみた。 断片的な娘の話と妻の話を総合して、理由がわかった。 どうやら公園で、恐らく5〜6歳くらいのお兄ちゃんたちが鬼ごっこをしているところに、仲間に入れてもらえなかったらしい。 「仲間に入れて」とお願いしたら「ダメ」と言われたのだとか。 「また今度会ったとき、もう一度言ってみる?」と聞いたら、 「どうせまた『ダメ』って言われるよ」と、顔をこわばらせていた。 ああ、とうとうそういう時期が来たのか。 仲間はずれ。人間関係。気にするなと言っても傷つくなと言っても、無理な話だろう。 これからずっと、ときどき顔を出す問題。 大人の世界にも同じようなことはあるし