3.音楽によせて -音楽室 かつて在ったものはそれ自身が踏み越えられる事によって、新しい何かを生み出す大地となる。そして、今在るものはすでに自らが大地となるべく理に、未だ来たらざる次代を遠く想い馳せる。 当音楽室においては、かつてのヨーロッパの古典的・伝統的音楽体系に取って代わり、いわゆる現代音楽へと通づる流れを形作った、その源流とも言うべきいくつかの作曲技法、あるいはそこから展開され、またさらにはそれをひとつの足がかりとしてそれを踏み越え、新しい意味を担いつつ派生してきた作曲法と、それらを基礎付ける思考や概念などに焦点を当てて、そのような現代音楽系の音楽語法を随時、ここに紹介してみたいと思う。 予備知識編/音程 ・音列構造の理解の一助として ・度数、音程における完全・長・短等の種類、他 2003.8.24 音楽室(1) 12音技法=”相互の間でのみ関係付けられた12の音による作曲技法”