文字列の中から所定の位置にある文字列のみを抜き出したい場合はcutを利用する。cutの主なオプションは表の通り。 オプション 意味
まつもとゆきひろ氏自身による「Ruby入門」をお届けします。日経Linuxの連載開始前の特別企画(2005年4月号)として,Rubyが他のスクリプト言語やオブジェクト指向言語とどこが違うのか,なぜ便利なのかを中心に解説してもらったものです。 こんにちは,はじめまして。まつもと ゆきひろと申します。ひょんなご縁から本誌で講座を書かせていただくことになりました。「日経LinuxではまだRuby*1を取り扱ったことはありませんから,紹介から始めてください」と依頼されました。 そういえば,Rubyの紹介記事を見る機会は少ないかも知れません。1993年にRubyの開発を始めてからもう12年になり,Rubyについて知っている人はずいぶん増えました。しかし,あらためて紹介記事を書くという機会はほとんどないものです。少し調べてみたら,雑誌に「Rubyの紹介記事」が載るのは2002年以来のようです。 せっか
「批判をするなら手を動かしてからいってほしい」。2007年7月26日、YouTubeが開発中の動画識別技術の実証実験に参加すると発表した角川デジックス。Web制作やコールセンター業務を行う同社は、今回角川グループのコンテンツをYouTube内で扱う際の窓口の役割を果たすという。YouTubeにコンテンツを提供する企業はあるが、技術的な面も含めて協力関係を結ぶのは日本では角川デジックスが初となる。その意図はどこにあるのか。角川デジックスの福田正社長に話を聞いた。 ■今回のYouTubeとの提携にはどういった背景があったのか まず、YouTubeができて間もないころから、YouTube内にあるコンテンツを調べ始めた。取りあえず、1回見てみようじゃないか、と。今でも継続して調べているが、当然、一生かかってもすべてのコンテンツをチェックできるとは思っていない。ただ、これをやらずして、ものをいうべき
「我々はついつい旅館やホテルのウェブサイトを格好良くしよう、きれいにしようと思ってしまうが、それが必ずしも予約率向上にはつながっていなかった」 リゾート施設運営を手掛ける星野リゾート(長野県軽井沢町)の星野佳路社長は7月9日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開催中の「IT Japan 2007」で講演し、こう語った。講演の題名は「収益向上を狙うネット・マーケティング戦略 『科学的仕組み作り』で顧客数を拡大」というものだ。 星野リゾートは、本拠地である軽井沢の温泉旅館「星のや」をはじめとして、大型スキーリゾートから小規模温泉旅館まで12施設の運営を手掛ける。星野社長は、前近代的な日本の旅館・ホテル経営の世界に、顧客満足度調査やシックスシグマによる業務改善など科学的手法を持ち込み、不振に陥ったリゾート施設の再生を実現してきた。 最近、力を入れているのが、ウェブサイトを経由した予約獲得だと
電波系Rubyプログラマ。好きな言語はC++とLua。最近,仕事ではRailsでのWebアプリケーションの開発を主にやっています。Webアプリケーションばかり触っていると,ときどきアセンブラが恋しくなりますね。仕事にかまけているうちに,趣味で開発したいプログラムのネタが大量にたまっています。 Rubyで記述されたWebアプリケーションフレームワークRuby on Rails(Rails)が人気を博し,Railsを使うのに必要なRubyもまた話題になっています。Railsの作者であるDavid Heinemeier Hansson氏は「Railsには,Rubyと同じ感触,同じ匂い,同じ味わいがある」と言っています。この言葉には様々な解釈がありますが,筆者は,「Rubyのやりかた」を極限まで突き詰めてフレームワークに適用したのがRailsであると考えています。 Rubyは何かにつけ「人に優しい
最近、Web検索や検索エンジンマーケティングをテーマにした書籍の出版点数は増加する一方だ。筆者がよく足を運ぶ都内の大型書店でも、店内の一画に検索関連の書籍を集めたコーナーが設けられ、いかに検索ビジネスが多くの人々の関心を集めているのかを実感させられる。 しかし、こうして検索に対する一般生活者の認知度が高まり、検索が社会に広く深く浸透してくるにしたがい、そこには「サーチ・ディバイド(※1)」という新たな問題も発生しつつあるのではないかと感じられる。 つまり、現代人にとって検索が生活していく上で不可欠なサービスになればなるほど、検索の習熟度の差はさまざまな場面で有利にも不利に働くのではないか。例えば、仕事で必要なデータを探し出す際、家庭で生活に役立つ情報を引き出す際、検索の習熟度の差によって情報を探し出す時間や探し出せる情報の質は大きく異なってくる。 Web検索サービスはインターネットにさえ繋
自分が期待した反応が相手から出てこないと,相手を強く非難したい気持ちや怒りの気持ちが湧いてきます。こうした気持ちになることが嫌で,直接人と話すのを避けるようになりました。仕事はきちんとやっており特に問題はないのですが,このままでいいのか心配です。 (31歳,男,システム・エンジニア) 人付き合いが苦手,というITエンジニアは多いようです。その1つのパターンが質問者のように「怒りの感情」が押さえられない,というものです。この「怒りの感情」はどうして生まれるのでしょうか? 実は人の感情は,心理学的には「期待との関係」で生まれています。例えば「不安」は,期待していることが実現できないのではないかと思った時の,「悲しみ」は期待していたことを完全に失ってしまいもう戻らなくなった時の感情です。そして「怒り」は,当然期待していることが手に入らなかった時の感情です。怒りっぽい人の心の中には,「当然だろう」
近年,Ajaxの台頭をきっかけに,JavaScriptを使ったブラウザのリッチ・クライアント化が進んできました。現在では,ページの表示を変化させるだけであれば,ほとんどのことはJavaScriptのみで対処することが可能です。それを実現するのがDOMなのです。 第1回 DOMから始めるモダン・スクリプティングの世界へようこそ 第2回 ブラウザからHTMLはどう見えているかを理解しよう ~ドキュメントツリー~ 第3回 DOMスクリプティングのことはじめ(1) ~要素(タグ)を狙い撃ち~ 第4回 DOMスクリプティングのことはじめ(2) ~これはどんな要素?~ 第5回 DOMを使ってHTMLを自由自在に書き換える 第6回 イベントハンドラから脱却しよう 第7回 スクリプトを完全に分離しよう ~コンテンツ,プレゼンテーション,ビヘイビア~ 第8回 スクリプトのパッケージ化 ~使い回しできるスクリ
会議の進行方法のひとつに「ブレインストーミング」があります。話の結論を求めずに,複数人でアイデアをどんどん出していきます。ブレインストーミングのポイントは,決して他人の意見を否定しないで,突拍子もない奇抜なアイデアを歓迎しながら,テーマ(目的)の周辺を全員参加で探索することです。 このような発散系のミーティングには,マインドマップとホワイトボードが非常に適しています。マインドマップが参加者の脳に対する視覚的入力となり,脳をさらに刺激し,どんどんアイデアが膨らみます。 やり方は,特に難しくありません。まず,ファシリテーターは最初に目的と背景,終了予定時刻,そしてグランドルール(進め方のルール)を参加者に伝えます。つまり,以下の4点に注意しながら議論を進めることです。 決して,他人の意見を否定しないこと 奇抜なアイデアを歓迎すること まとめる(結論を出す)ことを意識しないこと 質より量を出すこ
ソフトウエア開発は,コーディングやテストばかりではありません。顧客との打ち合わせやエンドユーザーとの会話,さらには開発者同士のミーティング,ブレインストーミング,仕様の構想といった「アイデア」と「コミュニケーション」に本質がある活動がたくさん含まれています。マインドマップは,このような柔らかな人間活動をビジュアルにうったえることでサポートする発想法であり図解法です。この連載記事では,話題の書籍『ソフトウエア開発に役立つマインドマップ』(右図)から,すぐに使えるマインドマップの利用法を抜粋してお伝えします。 目次 ・第1回 マインドマップって何? --- 注目技術の理由と特徴 ・第2回 議事録と会議ナビ --- チームの合意をすばやく作れ! ・第3回 ブレインストーミング --- 広がるアイディアをつかまえろ! ・第4回 ロジカルシンキング --- 概念を分類・整理しよう! ・第5回 まとめ
ITとその応用の世界で次々に登場する新しいキーワードの大半は,過去にあったものの焼き直しにすぎない。一見新しいITやコンセプトを使ったプロジェクトに着手する時は,まず過去を振り返るべきだ。過去に実施された類似の取り組みを検証することで,そのプロジェクトを今回実施すべきか否か,実施する場合に何に気を付ければよいのかがわかる。 本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの本質は今でも変わりません。 「ITの世界は変化が速い。したがって事前にあれこれ考えてもしかたがない。検討しているうちに状況が変わってしまう。とにかく,新しい世界に挑戦してみることだ」。こうした考え方は,消費者やユーザー企業に情報機器やアプリケーション・ソフトをなんとかして売り込もうとしているIT業界が流している俗説に
■お客様に提案書の内容を説明する。また、セミナーで講演するなど、プレゼンテーションの機会は多いもの。プレゼンにおいて大切なことは何か、をファシリテーションの視点で解説します。今回はポイントは“テンポ”です。 前回“しゃべり”を強化するためのエクササイズを紹介した。しゃべりというのは訓練次第でいくらでも上手になる。TVで見かけるアナウンサーやタレントが、生まれつきあんなにしゃべりがうまかったわけではない。みんな訓練のたまものだ。 前回簡単にできる日頃の訓練法として「朗読」を紹介した。頻繁にセミナーの講師をする立場の方や、しゃべることを本業とする方などは、これに限らず本格的に毎日いろんなトレーニングをすることも厭わないだろう。 しかし、たまにセミナーの講師をやるという人が、そういつもトレーニングに時間を割くことは難しい。また、近々に大事なプレゼンを控えて、即席でいいから少しでも上手なしゃべりを
民法や著作権法,特許法など,ITエンジニアが知っておくべき法律は多い。こうした法律を知らずに仕事を進めてしまうと,思わぬ落とし穴にはまってしまう危険性がある。この連載では,すべてのITエンジニアが知っておくべき法律知識について解説していく。 広島市のあるユーザーが,神奈川県にある大手ソフト会社と基幹業務システムの開発請負契約を結んだ。ユーザー側は「コンピュータ仕様書」と題する書面をソフト会社に渡して,販売/財務/車両管理システムの開発を委託したが,この仕様書は,システム化の範囲や内容を明示したものとは言えなかった。ソフト会社はこの仕様書を基にシステムを開発したため,出来上がったシステムは両者が合意していた目的や機能を達成していない不完全なものになってしまった。そこで,ユーザーはこのソフト会社を相手取り,4846万円の損害賠償を求めて提訴。裁判所は,「ユーザーが作成した仕様書が不完全なことが
安達一彦 インテリジェント ウェイブ 取締役会長 日本生まれのソフトウエアを、本場アメリカになんとしても売り込んでみたい。こうした思いから、ニューヨークに現地法人を設立し、その陣頭指揮を執るため、生活の拠点をニューヨークに移して約3年になります。起業する前は、外資系コンピューター会社に務めており、アメリカのことを自分なりに理解しているつもりでしたが、実際に住み、生活し、仕事に取り組んでみると、日々発見があります。本欄を借り、筆者が気が付いた諸事についてお伝えしていきますので、よろしくお願いします。 5月21日付のニューヨークタイムズに、ニューヨーク市の驚くべき所得格差の実態が書かれていました。ニューヨークには約800万人が住んでいます。その内、約70万人が100万ドル(1.2億円)以上の資産を持っています。ブルンバーグ市長は少なくとも7000億円から最大で2兆4000億円位を持つ資産家だそ
ITエンジニアの皆さんなら,一度は「情報工学」を学んだことがあるかもしれない。しかし,その知識をしっかり身に付けている人は少ないのではないだろうか。本連載では,プロフェッショナルの必須知識と言える情報工学の様々な理論について解説していく。 毎日の仕事に追われていると,ついITの原理原則を忘れがちになるものだ。何事にも言えることだが,基礎を理解してこそ,初めて応用ができるのである。そこでこの連載では,ITの根幹を成す学問体系である「情報工学」を解説していく。おそらく学生時代や入社時の研修で習った方も多いとは思うが,この機会に復習していただきたい。必ず新たな発見があるはずだ。 第1回はアルゴリズムの「計算量理論」を取り上げる。計算量理論とは,一見してつかみどころのないアルゴリズムを定量的に把握し,その良し悪しを評価する考え方である。 規則数と適用回数に着目する アルゴリズム(Algorithm
米Orb Networksは2007年6月25日、自宅のパソコンに保存してある動画をインターネット経由で視聴可能にする無料の動画中継サービス「Orb(オーブ)」の日本語版を開始した。 同社が配布する専用ソフト(Windows XP/Vista用)を自宅パソコンにインストールすると、同ソフトとOrbのサーバーが自動的にデータをやり取りする。ユーザーが外出先からWebブラウザーでOrbのWebサイトにログインし、Orb経由で自宅パソコンの動画を視聴する仕組みだ。あらかじめ自宅パソコンで指定したフォルダー内のファイルのみが視聴対象となる。 OrbへのログインにはIDとパスワードが必要なため、それを知らない他人の動画は見られない。これによって著作権の侵害につながりかねない不特定多数への動画配信を防止する。Orbのユーザー同士で動画を共有する機能もあるが、自分の動画を視聴できるのはあらかじめ許可(招
生活雑貨メーカー「いろは物産」の新米 CIO 小林は,先月の情報漏洩事故の片がつき,ほっと一息ついていた。そんなある日の午後,情報システム部の山下課長が神妙な顔でやってきた。 小林:山下君,一体どうしたんだね,そんな難しい顔をして。 山下:実は,お客様対応窓口経由で「情報処理推進機構」を名乗るメールが届いているんですよ。どのように処理しようか迷っておりまして。 小林:どんな内容のメールかね。 山下:これです(図1)。うちのオンライン・ショッピング・サイトにセキュリティ上の問題があるから,連絡がほしいということです。 小林:問題の内容そのものは書いていないのか? 山下:…それが書いていないんですよ。 小林:ううむ。こりゃ新手のスパム・メールかいたずらかもしれんな。 山下:不用意に連絡をとると,やっかいなことにならないでしょうか。 小林:このメールが本物であることは確かめられないのかね。「情報
プログラミングの世界は広大です。自分の「母語」であるプログラミング言語を極めることも大切ですが,他の言語に目を向けることで驚くほど世界が広がることがあります。他の言語からエッセンスを学ぶことで,汎用的な「プログラミング力」が格段にアップするのです。 この特集では,個々の言語から何が学べるかについて具体的に解説しています。まず,Rubyの開発者でありプログラミング言語マニアとしても知られるまつもとゆきひろ氏に「複数のプログラミング言語を学ぶ意義」について語っていただきました。まつもと氏には,プログラミングの基礎となるコードの読み方の解説もお願いしました。 注目の言語,RubyとJavaScriptについては,気鋭の若手開発者のお二人に解説していただきます。さらに,伝説のプログラミング言語Eiffelの解説を,Bertrand Meyer氏の名著「オブジェクト指向入門」の翻訳で知られる酒匂寛氏
ネットワーク応用通信研究所 特別研究員。島根の田舎に住みながら国際的なオープンソース・ソフトウエアの開発に挑むプログラマ。家族6人で幸せな田舎暮らしを満喫している。バグと原稿の締め切りがなければもっと幸せなのに,と思いつつ,考えてみれば,それらがないならないで,別の困ったことがあるよなあと思う今日このごろ。 皆さんは「サピア・ウォーフ仮説」をご存じでしょうか。これは言語学における古典的な仮説の一つで,「人間の思考は使用する言語とそれに付随する文化に影響を受ける」というものです。もし仮に数字を3までしか持たない言語があったとすると,その言語を使用する文化に生まれ育った人間は3以上の数を認識できない,といったことです。言語学的にはこの仮説は否定されているようですが,日常生活の中では,この仮説が本当ではないかと感じる経験がたびたびあります。 例えば,私は年に数回海外に出張して講演をする機会があり
Ajaxという言葉が世に出てから約2年になる。Ajaxについて解説した雑誌やサイトの記事も珍しくはなくなった。しかし,どうもいまだにピンとこない,という人は意外に多いのではないかと思う。そこで,もう一度改めてAjaxの仕掛けを眺めていこうと思う。 Ajaxというのは,ActiveXとかCGIなどと同じように,実装技術に名前を付けたものである。もう少し細かく分類すると,リッチ・クライアントを実装するための一つの手法ということになる。リッチ・クライアントを実装する手段はAjaxに限らず山ほどある。だから,Ajaxが他の何かに似た仕掛けを持っているのは当然である。 それでは何がAjaxの売りかというと,メジャーなプラットフォームでよく使われるブラウザに搭載済みの機能,つまりJavaScriptを使うところにある。クライアント側に「なんとかエンジン」とか「なんとかプラグイン」のような特別なプログラ
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