ストレージの仮想化技術が普及しない原因は、どこにあるのか。Interopの講演で仮想化技術の現状と課題、そして展望についての率直な意見が交わされた。 仮想化という言葉は聞き慣れど…… 4~5年前からストレージベンダーが提唱し続けてきた「仮想化技術」。SAN(Storage Area Network)の本格的導入が進み、複数のサーバでストレージを共有する基盤が確立された今でも、なかなか普及の兆しが見えない。 仮想化技術とは、物理的なストレージを論理的に束ねて1つの仮想ストレージに見せる技術だ。これまでのストレージは、ネットワークを共有しながらもハードディスクがそれぞれのサーバにひも付けられていた。そのため、ハードディスクの使用率がサーバによって異なる場合、使用率の高いサーバはディスク増設を強いられる一方で、使用率の低いサーバは無駄な空き容量を遊ばせるという悪循環が繰り返されていた。 しかし、