行政機関への書類提出に携わる行政書士の不祥事が各地で相次いでいる。警視庁は29日、韓国籍の男に在留資格を不正に取得させた疑いで、東京都新宿区の行政書士の男(63)を逮捕した。外国人の不法滞在にからむ事件で行政書士が逮捕される例は、東京だけで今年4人目。同様の事件は昨年以降、少なくとも大阪府や福岡県でも1件ずつ摘発され、捜査当局は行政書士会との連携強化に乗り出している。 この日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕されたのは、新宿区内で個人事務所を開く行政書士の小川龍三容疑者。2010年12月、東京法務局新宿出張所で、韓国籍の宋英鎬容疑者(49)=同容疑で逮捕=らの依頼を受け、宋容疑者を社長とするペーパーカンパニーの登記をした疑いが持たれている。これにより、宋容疑者は経営者としての在留資格を得たという。 小川容疑者らは、宋容疑者の銀行口座に一時的に500万円を入金して通帳のコピ