【北京=幸内康】中国が高速鉄道に関する技術の特許申請を日本や欧州など5か国・地域で進めていることが28日、明らかになった。 中国は日独などからの供与技術をもとに「中国版新幹線」の車両を開発しており、国際的な特許紛争が起こる可能性が出てきた。 同日付の中国英字紙「チャイナ・デイリー」が中国政府高官の話として報じた。 中国が特許申請の手続きをしているのは、日本、米国、ブラジル、ロシア、欧州。車両の台車や先端部分など計21件の手続きを進めており、このうち8件は予備段階の審査をすでに通過したという。 中国は、日本、ドイツ、フランス、カナダの4か国の企業から技術供与を受け、高速鉄道の車両を製造した。関係者によると、中国に供与した技術は、中国国内での使用に限定する契約になっているという。