動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが、「特許を侵害された」として「FC2動画」の運営会社を訴えた裁判の控訴審で、知的財産高等裁判所は、一審判決を変更し、ドワンゴ側逆転勝訴の判決を言い渡しました。特許の侵害を認め、動画配信の差し止めとおよそ1100万円の賠償を命じています。 争われたのは、配信中の動画に視聴者が投稿したコメントを水平方向に移動させながら重ならないように表示する「コメント配信システム」の特許です。特許を持つドワンゴは、同様のシステムを採用するアメリカのFC2社に対し、配信の差し止めや損害賠償などを求め提訴しましたが、一審の東京地裁は、去年3月「特許権の侵害にはあたらない」としてドワンゴ側の訴えを退けていました。 裁判のポイントになったのは、日本の特許の効力は国内のみで認められるという「属地主義」と呼ばれる原則です。東京地裁は、「FC2動画」がアメリカにあるサーバーから