【転機 話しましょう】 ハコフグを模した帽子に、“ギョ”っとするほどの高い声と懸命な身ぶり。お魚らいふ・コーディネーター、さかなクンのユニークな外見と素直な人柄には、大人も子供も癒やされます。魚や海のイベントにひっぱりだこの人気者ですが、現在の「魚の伝道師」になるまでには紆余(うよ)曲折があって…。(村島有紀)関連記事ナマコが教える 文明社会の危うさ逆境にめげない!松岡修造ブーム柳川荒士さん、プロボクサーからモード…記事本文の続き ◆あこがれの職場 「将来は、東京水産大学(現・東京海洋大学)に入り、大好きな絵を描き、多くの人にお魚の魅力を伝えるために図鑑をつくりたい」 小学校の卒業文集に、こう書いた。幼いころから絵が大好き。小学校2年生の時、友達が描いたタコの絵を見てから海の生き物に夢中になり、魚屋や水族館、漁港に出掛け、出合った感動を胸に描きつづけた。図鑑を読み込み、魚の知識は専門家並み