稲田防衛相の辞職は、政治的にはもっと早いほうが良かったことは明らかだが、事件の処理としては妥当なタイミングだった。 もともと誤った報告をあげたのは現場だが、大臣も知っていた可能性が大きい。ただし、会議のメモがただちに証拠となるべきかといえば、躊躇を感じる。本物である可能性が高いが、意図的なねつ造である可能性もないわけでもないし、大臣に不満な現場がこうしたかたちで漏洩した内部文書を理由に大臣を辞職においこめるということになると、官僚や制服組が気に入らない大臣を追い出せる悪例になる。 大臣が辞めるなら、官僚も制服組も責任をとるということは妥当だし、その行方をまって大臣が辞職するのは妥当だろう。 私は先週のフジテレビ「バイキング」で内閣改造前の自発的な辞職が妥当だし、それをすることで、稲田防衛相の政治生命は辛うじて残るのでないかといったが、その通りになって満足している。 なお、そもそも女性閣僚の