コーチングの仕事をはじめたばかりだった8年前。私は、国際的な広告代理店相手の大きな契約を獲得してワクワクしていました。同社のさまざまなポジションの社員たちを対象に、月に数回、プレゼンテーションや管理のスキル、プロフェッショナル・プレゼンス(プロに必要な心構えなど)について、訓練とコーチングを行うのです。 夢のような仕事でした。事業もうまく進んでいましたが...その3年後、最重要クライアントが、別の広告代理店に合併されることに。合併した代理店は、元から取り引きのあった業者を優先し、その中に私は入っていませんでした。 私は突然、得意の絶頂から失意のどん底に叩き落されました。かなりの収入を失っただけでなく、そのクライアント関連で思い描いていた将来の計画や、新規事業の開発を先延ばしにするという「贅沢」、そして自分自身のプライドも失ってしまったのです。その後、事業のほうは、その当時の損失を補って余り