仏高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のかばんを日本人で初めて購入したのは誰か--。この謎に高知県はこれまで、元土佐藩士で明治新政府では要職を務めた後藤象二郎と紹介してきたが、さらに3週間早く自由民権運動の指導者、板垣退助が購入していたことが分かった。板垣を顕彰する「板垣会」の公文豪・副理事長(68)がルイ・ヴィトンジャパン(東京都)を通じてパリ本店に照会して判明した。 ともに土佐藩士だった板垣と後藤は1882(明治15)年、横浜からフランスの郵船に乗り、香港などを経てパリに到着。その後もロンドンなどを外遊し、翌83年に帰国した。