トヨタ、コンパクトにもアルファード顔!? カローラより売れてる隠れた超人気車がマイナーチェンジ
トヨタのコンパクトカー兄弟「ルーミー」と「タンク」をご存じだろうか。他のトヨタ車に隠れがちだが、これが密かに爆売れ中だ。その2台が2020年9月、デビューから4年目のマイナーチェンジと共にルーミーへ統合された。改めて注目したいルーミーの凄さとは。マイチェン情報と共にお伝えしていこう。
安全装備と快適装備を強化
トヨタは2020年9月15日、両側スライドドアを持つコンパクトミニバン「トヨタ ルーミー」のマイナーチェンジを発表。全国のトヨタ車両販売店を通じて、同日より販売を開始した。
トヨタ ルーミーは、OEM元である「ダイハツ トール」のマイナーチェンジに合わせる形マイナーチェンジを受ける。
今回の一部改良では、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールを含む、予防安全機能スマートアシストを全車標準装備。また、スマートフォンと連携できる9インチディスプレイオーディオを全車にオプション設定するなど、快適性と安全性もしっかりアップデートされている。
タンクの顔を継承し新色を追加
トヨタはこれまで、「ルーミー」と「タンク」という兄弟車を販売してきたが、今回のマイナーチェンジにより、トヨペット店/ネッツ店で販売されていた「タンク」は消滅。これは、2020年5月より、系列の各販売店で全車取り扱いを始めたことがその理由で、今後は全店でルーミーを販売することになる。
しかし、名前は消えてしまったが、これまでタンクの特徴であった台形型のロアグリルはルーミーの標準仕様に残る。一方カスタムは、旧型ルーミーの大型グリルをさらに強調し、アルファードのような存在感のある顔つきとなった。
また、ボディカラーに「クールバイオレットクリスタルシャイン」と「ターコイズブルーマイカメタリック」を新たに採用し、シート形状とシート表皮が変更される。
やや背の高いプチミニバンは日本の新たな大衆車!?
トヨタ ルーミーやタンクは、これまであまり大きな話題になることがなかった印象だが、実は常に販売台数でトップ10入りする人気車種だ。一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している2020年上半期の販売台数を見ると、ルーミーが37,622台で8位、タンクは28,458台で14位にランクイン。デザインは違えど同一車種と考えた場合、合計で66,080台となり、1位のトヨタライズ(58,492台)や2位のカローラ(57,235台)を抑え、トップの売り上げ台数となる。
さらに言えば、OEM元であるダイハツ トールは、2020年上半期10,156台で35位。直接のライバルであるスズキ ソリオは、19,464台で17位に付ける。
5年以上経過しても安定的な人気を誇るプチミニバン
トヨタ ルーミーとダイハツ トールは2016年11月に登場し、デビュー4年目。スズキ ソリオは2015年8月の登場で5年が経過し、そろそろフルモデルチェンジの噂ものぼっている。ライズやヤリス、さらに新型フィットなど魅力的なコンパクトカーが続々と登場し続ける中、長く健闘している理由とは何だろう。
ルーミーやソリオは、ダイハツ タントやホンダ N-BOXといった人気の軽スーパーハイトワゴンの形態を、コンパクトカーに踏襲した点が画期的だった。
短い全長ながら、背を高くすることで広い室内空間を確保。後席左右にミニバンのようなスライドドアを設け、実用性もグンと向上させた。コンパクトカーの低燃費性能とミニバンの実用性を兼ね備え、さらには価格も手頃という、万能のユーティリティプレイヤーが誕生したのだ。
したがってユーザーの守備範囲も幅広い。軽からの上級移行、コンパクトカーの代替、そしてミニバンからのダウンサイジングなど、様々な需要を受け止めることが出来る。販売する営業マンにとっても、なにかと売りやすい便利な1台となっていることだろう。
ソリオ、そしてルーミー&タンクが長く売れ続けているのは、いわば当然の結果なのだ。
車種統合を伴う今回のマイナーチェンジで、また販売ランキングの勢力図に変化がみられることが予想される。ルーミーが1位に輝く日も、そう遠くないはずだ。
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