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アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「ジャムセッション 毛利悠子」展。2024.11.2~2025.2.9。アーティゾン美術館。

2025年2月5日。

 招待券をいただいたので、気になっていた展覧会に行けた。

 

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/js_mohriyuko/

(『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子』— ピュシスについて)

 

毛利は、主にインスタレーションや彫刻を通じて、磁力や電流、空気や埃、水や温度といった、ある特定の空間が潜在的に有する流れや変化する事象に形を与え、立ち会った人々の新たな知覚の回路を開く試みを行っています。

                                                      (「アーティゾン美術館」サイトより)

 展覧会場には、あちこちにむき出しで、金属線が巻かれた「装置」があって、それが、どのようなことで作用しているのかわからないけれど、おそらくは、観客の動きなども関係しているのだろうと思える。

 

 本展タイトルに含まれる「ピュシス」は、通例「自然」あるいは「本性」と訳される古代ギリシア語です。今日の哲学にまで至る「万物の始原=原理とはなにか」という問いを生み出した初期ギリシア哲学では、「ピュシス」が中心的考察対象となっていました。当時の著作は断片でしか残されていませんが、『ピュシス=自然について』と後世に名称を与えられ、生成、変化、消滅といった運動に本性を見いだす哲学者たちの思索が伝えられています。絶えず変化するみずみずしい動静として世界を捉える彼らの姿勢は、毛利のそれと重ねてみることができます。

                      (「アーティゾン美術館」サイトより)

 確かに、どういう要素が、どのように影響しあっているかわからないけれど、そのことによって変化が生じている、ということで言えば、この展覧会の会場自体が、「自然」だったようにも思う。

 毛利の国内初大規模展覧会である本展では、新・旧作品とともに、作家の視点から選ばれた石橋財団コレクションと並べることで、ここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた静謐でいて有機的な空間に来場者をいざないます。

                      (「アーティゾン美術館」サイトより)

 モネや、デュシャンなど、時間を超えて、様々な作品と「共存」しているのは、不思議な豊かさを、やはり感じた。

 

 

 

www.artizon.museum