子育てでキツかったのはなんと言っても「夜間断乳」。
夜間断乳とは文字通り、夜の寝ている時間だけ授乳をやめることです。私が夜間断乳をしたのは息子が1歳5ヵ月のとき。始めた理由は、夜間の授乳で睡眠不足が続き、仕事がキツくなってきたからです。
当時、授乳のペースは1日に5回くらいで、保育園から帰った後の夕方18時、寝る前の21時、夜中の1時、明け方4時、起きた後の朝6時……という感じ。日によっては夜中に何度も起こされることもありました。
「朝までぐっすり眠ることができたら、どんなに楽だろうか……」
と思い、夜間断乳をやってみることにしました。
夜間断乳1日目。夜中1時頃、息子が起きて、泣き始めました。
いつもならそこで授乳して寝かしつけをするのですが、その日は心を鬼にして「夜だけ、おっぱいはもうバイバイだよ」と語りかけました。
もちろん、それで泣きやむわけもなく、息子はおっぱいを求めて大きな声で泣きます。
卒乳のアドバイス本に載っていた体験談では「20分で泣きやんだ」と書いてあったので、それまでの辛抱だと思い、必死に抱っこをして、ゆらし続けました。
しかし、待ちに待った20分が過ぎても、泣く勢いは衰えることを知りませんでした。
私はいったん寝かしつけることをあきらめ、息子の気持ちをおっぱいからそらそうと考えました。大好きな音楽を聴かせたり、おもちゃを出してみたりしますが、まったく泣きやんでくれません。
息子は真っ赤な顔で汗だくになり、声をからして泣いています。
そんな姿を見ているのが、だんだんと辛くなり、
「もう、授乳してしまおうか……」という衝動にかられました。
しかし、「ここまで頑張ったのだから、ここであきらめてしまってはいけない!」と、その思いを振り払います。
もう一度、心を鬼にして、格闘すること計50分……泣き疲れた息子はようやく、寝入りました。
明け方の4時にも起きて泣き出しましたが、今度は20分という短さで眠りについてくれました。
夜間断乳2日目は、夜中2時に15分だけ泣きましたが、明け方は目をさましませんでした。
3日目は、夜中2時に5分だけ泣きましたが、2日目と同じく、その後は眠り続けました。
そしてついに、4日目以降は一度も起きることがなくなりました。
「夜間断乳すると、朝までぐっすり眠ってくれる、という話は本当だったのか!!」と感動しました。
夜間断乳は、誰もが必ずやらなければならない、というものではありません。人によっては、「夜間断乳はやらずに子どもが自然と卒乳するのを待つ」という方もいます。
しかし、夜間の授乳による睡眠不足で仕事に支障をきたしている方やイライラしてしまう方にはオススメします。
もしやってみようと思われたのであれば、翌日が休みなど、なるべくお母さんの負担が少ない日を選んでください。一日目が勝負です。人にもよりますがそこを乗り切ればどんどん楽になっていくでしょう。
この体験談が、少しでもあなたの役に立つことを願っています。
文● ひだまり
2歳半のやんちゃな男の子を育てている、一児の母親です。
昼間は息子を保育園に預けて、ドラッグストアで働き、家に帰れば、家事に子育てにと日々奮闘しています!
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※筆者による寄稿記事です