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7つのRAID技術でパフォーマンスをチェック!

12TB×4の大容量&他社にない診断機能で安全な「IronWolf」超活用術

2018年03月05日 11時00分更新

文● 藤田忠 編集●ジサトラ ハッチ

提供: Seagate

「DiskStation DS918+」は、x86系クアッドコアプロセッサーを採用するハイエンドNASだけあって、RAID構成によって若干ランダムリード・ライトに差は出たが、シーケンシャルリード・ライトはギガビットLANの限界速度となる毎秒110MB台をテストデータサイズに関係なく、発揮している。なお、ランダムアクセスに関しては、キャッシュの関係上、テストデータサイズ4GiBからガクッと低下している。

 各RAIDの運用時間は短いが、Synology「DiskStation DS918+」と「IronWolf」シリーズの12TBモデル「ST12000VN0007」との運用に気になる点はまったくなく、RAID構築、パリティ整合性チェック、ボリューム作成、ネットワークドライブとしてマウント、ベンチマークの実行といった作業に詰まることはなかった。テスト結果は左上から順にテストデータ100MiB、500MiB、1GiB、2GiB、4GiB、32GiBに設定した結果。

複数台のHDDを1台として認識、運用できるJBOD。データを複数台に同時に書き込むことはせず、故障した際は故障したHDDと、別のHDDに跨って保存されているデータは消えるが、他のHDDに保存されているデータへの影響は少ない。RAIDとは異なり、冗長性の向上や高速化などの恩恵はないが、テストデータサイズ4GiBからランダムが低下するなど、パフォーマンスの傾向は同じだ

1台のHDDに問題発生時に復旧できる「SHR-1」運用時。ランダムはキャッシュが効いてSATA3接続時よりも大幅に高速化だ。NASの主な用途となる連続データの読み出し、書き出しは毎秒118MBを維持

2台のHDDに問題が発生したときに復旧できる「SHR-2」運用時。「SHR-1」時とパフォーマンスはほぼ同じになっている

「RAID0」はパフォーマンス重視で冗長性はないため、1台でもHDDが故障すると動作不能になる。構成する台数によってアクセス速度は速くなるが、ギガビットLANの限界によりシーケンシャルリード・ライトは頭打ちになっている。RAID0運用時は10G LAN対応NASを視野に入れたい

「RAID1」は2台のHDDに同じデータを書き込むため、故障したHDDと同じデータを保存しているHDDが無事なら、データの復旧が可能。冗長性を確保しつつ、容量10TB超えを実現できる12TBモデルの「ST12000VN0007」は、2万円台で買える2ベイNASとの組み合わせにもベストだ

「RAID5」は全HDDにデータを修復するための冗長コード「パリティ」を分散して保存。1台のHDDに問題発生しても、データの復旧が行なえる。HDD1台分の容量がパリティに確保されるが、12TB×4台なら1ドライブ32TBを実現可能だ。書き込みが苦手なRAID5の特性が若干、ランダムライトの数値に現れている

「RAID6」はパリティ用にHDD2台分の容量が必要になるが、2台までの同時故障に対応できる。パフォーマンス傾向はRAID5とほぼ同じになっている。なお、4台運用では容量効率が悪い

2つの「RAID1」ディスクを、さらに「RAID0」でまとめた構成の「RAID10」は、異なるRAID1グループに限るが、同時に2台までのHDD故障に対応できる。RAID6と同じく、容量は2台分の21TBになるが、十分なパフォーマスを発揮する

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