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PS4をSSHDに換装してゲームごとに速度をチェック! 第3回

「レインボーシックス シージ」の起動時間が最大約31秒高速に!PS4 ProよりもPS4の方が効果アリ

2018年07月05日 14時30分更新

文● 飯島範久 編集●ジサトラ ハッチ

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Seagate製SSHDであるFireCudaの2TBモデル「ST2000LX001」を使用し、ゲームを変えて定期的に標準のHDDとの速度の違いをチェック!

 PlayStation 4(PS4)とPlayStation 4 Pro(PS4 Pro)の内蔵HDDの容量は最大で1TB。1TBと聞くと、十分だと思う人もいるかと思うが、PS4の場合たとえパッケージを買ってもソフトのインストールは行なわれるため、どんどん内蔵ストレージの容量は削られていく。

 さらに、アップデートによりデータが肥大化したり、ゲームのプレイ動画を録画、スクリーンショットを保存していと、すぐに容量不足に陥ることになる。

 そこで、オススメしたいのがHDDよりも高速なSeagateのSSHD「FireCuda」だ。FireCuda「ST2000LX001」は容量2TB。PS4最大の倍容量となり、実売価格1万5000円前後とコスパも良く、サイズがPS4&PS4 Pro用のHDDと同じく2.5インチなため、換装に最適な製品となっている。

 SSHDは、SSDなどで使用されている高速MLC NANDフラッシュメモリーをキャッシュとして使用することで、使用頻度の高いファイルをキャッシュに保存。キャッシュにアクセスする頻度が高まれば、そのぶん読み込み速度が速くなるわけだ。

 またSeagateは、自己学習型ソフトウェア・アルゴリズム「Adaptive Memory技術」により、データの使用を動的に監視。どのデータをキャッシュにコピーするべきかを判断し、効果的に処理速度が速くなるよう調整しているという。

 そのため、ゲームごとに効果的なシーンが異なり、ゲームによっては効果が薄い場合もある。そこで、本連載記事ではPS4 ProとPS4を使用し、ゲームを変えて標準のHDDとの速度の違いを、定期的にチェックしていく。

 PS4 Proは、ストレージの接続インターフェースであるSerial ATA(SATA)が、PS4の3Gbpsから6Gbpsに向上している。そのため、搭載された標準HDDは同じものだが速度に違いが出る。そのため、PS4 ProとPS4どちらも計測し、その結果を掲載していきたい。

「ST2000LX001」は2.5インチサイズの2TBモデルで、厚さはわずか7mmと薄い

 PS4 ProとPS4の換装方法の詳細は、関連記事を参照して欲しい。

「レインボーシックス シージ」で実測
起動時間が約31秒高速に!

「レインボーシックス シージ」の起動時間が最大約31秒高速に! PS4 ProよりPS4で効果高し

 第3回の検証は、2015年12月に発売された「レインボーシックスシージ」だ。多国籍特殊部隊「レインボー」の対テロ作戦を描くトム・クランシー原作のシリーズで、今回は包囲作戦(シージ)をテーマにしたゲームになっている。発売からすでに2年半が経過しているが、全世界のプレイヤー数は3000万人を超え、新コンテンツも追加され続けており、まだまだ楽しめるゲームとなっている。

 今回の計測では2018年版のバージョン1.49を使用。ファイルサイズは46.96GB。ゲームを起動してタイトル画面が表示されるまでの「起動時間」と、タイトル画面からメニューが表示されるまでの「メニュー表示時間」、ゲームを選択してプレイ開始できる状態(ムービーをキャンセルできるまで)までの「ゲームロード時間」の3つを計測した。

2018年版バージョン1.49を使用。起動からタイトル画面が表示されるまでを「起動時間」とした。なお、途中○ボタンでムービーなどをスキップできるが、計測時はスキップを行なわなかった

タイトル画面からメニュー表示までを「メニュー表示時間」とした。この間は時間の8割ほどをサーバーとのアクセスに要している

メニューからゲームを選択しゲームプレイできるまでを「ゲームロード時間」とした。ロード中はムービーが流れ、ロードが終了しキャンセル可能になるまでの時間を計測している

 プレイできるゲームは、1人でブレイするシチュエーションモードやオンラインでのマルチプレイモード、テロハントモードなどさまざまな形態で楽しめるが、計測したのはシチュエーションモードの「03 重要ターゲット」。標準HDDではムービーをキャンセルできずロードに時間がかかるゲームだ。今回もPS4とPS4 Proの両方で、標準搭載のHDDとFireCuda「ST2000LX001」に換装した場合の2パターンで計測を行なった。

 結果は起動からゲームプレイするまでのトータルの時間でPS4の場合は約31秒、PS4 Proの場合は約25秒高速化した。特に大きくゲインできるのがゲームのロード時間。失敗すると何度もリトライすることになるので、ここの速度改善はかなり大きい。なお、よく使うファイルをキャッシュに保存するSSHDの特徴から、何度かプレイしないと効果が現れないこともある。

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