CA Technologiesは10月29日、データセンター運用管理の効率化ソリューション「CA Data Center Infrastructure Management(CA DCIM)」の国内販売を開始した。データセンターのファシリティ(電力、空調、ラックスペースなど)とIT機器を統合的に、リアルタイムに管理することで運用管理効率の向上を支援する。
CA DCIMは、SNMP、BACnet、Modbusなどの幅広いプロトコルやWebサービス/APIを通じて、データセンター設備とIT機器からリアルタイムにステータス情報を収集、統合ダッシュボードを通じて包括的な監視ができるソリューション。2D/3Dマップへ情報をマッピングし、直感的に理解しやすいビジュアル化を可能とする。
リアルタイムなステータス監視だけでなく、インテリジェントなアラート発信、ステータス情報に基づくコントロールやプロビジョニング、分析やレポーティングの機能も備える。分析に基づき、データセンターにおける新規配備の計画と実行を支援する。
マルチテナント機能も備えており、データセンター事業者においては、データセンター全体の単位だけでなく顧客ごとの単位での監視、レポーティングが可能。個々の顧客向けにダッシュボードを提供できる。
CA DCIMは、米フェイスブック(Facebook)や、NTTコミュニケーションズ傘下のコロケーション事業者である米レイジングワイヤ(RagingWire)など、海外で豊富な導入実績を持つ。
日本市場における販売施策として、CAでは、データセンター事業者自身の環境への導入促進と併せて、データセンター事業者やSI事業者による再販およびマネージドサービス提供を通じた一般企業での利用促進を図るとしている。
CA DCIMの課金体系はラック単位となる。ライセンス価格(税抜)は、1ラックあたり5万7200円から。