なんだこの桐箱は!? ヘッドフォンだ!
秋のヘッドフォン祭 2014でオーディオマニアたちの熱い視線を集めていたのが、KuraDaによる「TaylorMade Program」。イベントのメインビジュアルにも使われていたこのヘッドフォンは、オーナーによるカスタムオーダーメイドに対応した製品「KD-FP10」だ。
昨年のヘッドフォン祭で概要が明かされ、注目されていたプロダクトだが、およそ1年越しで仕様が固まった。仕様はオープン型、53mm径ダイナミックドライバー、再生周波数帯域は5~45000Hz。ケーブルは両出しで、左右それぞれに3.5mmのモノラルジャックを搭載。リケーブルも可能だ。
どうせ買うなら自由度の高いCustom Made!?
基本モデル(Standard)はハウジングにメイプル材を使用し、黒鏡面つや出しのピアノ塗装で仕上げたもの。Standard以外に漆仕上げやクリアー塗装を選択可能な「Art Case」、、錦織の総張りやオリジナル図柄などの装飾がほどこせ、ハウジングの木材の種類も選択可能な「Custom Made」を用意。
「鞄にラフに放り込んでも傷つきません。傷つくときは、欠けるときです」と担当者が語る金属部分のハードコート処理などにも対応する。また未定ではあるが、純正の交換用ケーブルなども用意したいとのことだ。
基本モデルで18万円前後からの販売となり、Art CaseやCustom Madeは仕上げや塗装の種類に応じてカスタム料金が上乗せされる。参考までとなるが、たとえばグリーンの塗装と金属部分のハードコート処理をした場合、23万円前後になるとのこと。
そもそも嗜好品的な要素の強いオーディオ機器の中でも徹底して嗜好色の強い製品だが、基本的な性能も高く、まさに「世界に一つだけの、自分だけのヘッドフォン」が作れることから魅力を感じる人は多そう。広報担当者は、「服でいえば、生地やボタンを1から選んで作るオーダースーツみたいなもの」と話す。
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