上の写真の女性、いや男性をご存じだろうか。名前は「サー・リチャード・チャールズ・ニコラス・ブランソン」という。セックス・ピストルズが所属したことで有名な「ヴァージン・レコード」を立ち上げ、その後「ヴァージン・アトランティック航空」を設立。さらに携帯電話事業、フォーミュラ1スポンサーなど、幅広い分野で成功を収めたイギリスの実業家だ。冒険家としても有名で、飛行機による無着陸世界一周旅行や、熱気球での世界一周旅行を達成している。2000年には、エリザベス2世より「ナイト」の称号を賜わるなど、とにかくすごい人なのだ。
そんなすごい人がなぜ、キャビンアテンダントのコスプレをしているのか。もしかしたら趣味もあるかもしれないが、今回はちゃんとした理由がある。
2010年のF1シーズン開始前、マレーシアの格安航空会社「エアアジア」のCEO、トニー・フェルナンデスに、「コントラクターズランキング(F1チームの年間ランキング)で負けた方が、勝った方の航空会社のキャビンアテンダントの制服を着ようじゃないか」と提案した(当時、リチャード・ブランソンはヴァージン・レーシング、トニー・フェルナンデスはロータスF1チームをスポンサードしていた)。
この賭けにトニー・フェルナンデスが乗り、結果は、ロータスが10位、ヴァージンが最下位で、リチャード・ブランソンの負けが決定。一番上の写真はその罰ゲーム執行中の写真なのだ。
そして幸運(不運?)にも罰ゲームの執行に立ち会えたので、写真を中心に様子をお届けしたい。