24日(スペイン現地時間)、ファーウェイは25日から始まる「Mobile World Congress 2013」(MWC)を前に新端末の発表会を開催した。例年はMWC開幕前日に複数の端末メーカーが発表会を開くのが例となっているが、今年はファーウェイのみであった。
発表された新端末はファーウェイのフラッグシップ「Ascend」ブランドの新型「Ascend P2」。これは先日日本で発表されたイーモバイルの「STREAM X」(関連記事)のベースとなっている端末である。発表会では「Make It Possible」をスローガンに、このAscendのようなコンシューマーブランドを創造していくとした。
Ascend P2は動作、通信速度ともに“速い”ことが最大の特徴だ。CPUはクアッドコアの1.5GHz動作(Hi-silicon K3V2)にオリジナルの軽快なUI、LTEはカテゴリー4に対応し、最大で下り150Mbpsの通信が可能である。また、バッテリー容量も2420mAhと最新モデルの中では最大クラス。独自のチューニングにより30%の省電力に成功。さらに急速充電で25%もの充電時間短縮を実現したという。メモリーは1GB、内蔵ストレージは16GBで(STREAM Xは32GB)、OSにはAndroid 4.1を採用する。
ディスプレーは4.7型(720×1280ドット)で第2世代のゴリラガラス(コーニング製)を装備する。リアカメラは1300万画素、薄さは8.4mm、重さは122gと、5型ほど大きくなく薄くて軽いので、女性にも持ちやすいモデルと言えるだろう。
日本での発売は今のところ未定だが、ヨーロッパでは2013年の第2クオーターに399ユーロで販売されるとのこと。
写真ですぐわかる
ファーウェイ「Ascend P2」
「Ascend P2」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | ファーウェイ |
ディスプレー | 4.7型液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約67×136×8.4mm |
重量 | 約122g |
CPU | K3V2 1.5GHz(クアッドコア) |
メモリー容量 | ROM:16GB/RAM:1GB |
OS | Android 4.1 |
LTE対応 | 下り最大150Mbps |
NFC | ○ |
カメラ画素数 | リア:約1300万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約130万画素CMOS |
バッテリー容量 | 2420mAh(交換不可) |
SIM形状 | microSIM |
カラバリ | ブラック、ホワイト |
発売時期 | 2013年Q2 |
価格 | 399ユーロ |
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