1月30日、日立製作所と日立ソリューションズはモバイル向け指静脈認証装置の新製品を発表した。日立製作所は「日立指静脈認証装置 S-1」、日立ソリューションズは「静紋(ジョウモン) JS1」の製品名で3月1日より販売する。価格はオープン。
本製品は、USBバスパワーで動作するモバイルPC向けの製品で、指静脈認証によりWindowsのログオンやスクリーンロックの解除が行なえる。また、日立ソリューションズのシングルサインオン製品「SRGateクライアントエージェント」との連携により、1回の指静脈認証でさまざまな業務システムにも利用可能という。
さらに、サーバー管理ソフトウェア「指静脈認証管理システム」(日立製作所)や「AUthentiGate」(日立ソリューションズ)と組み合わせることで、本製品の認証情報のみならず、現行の卓上向け指静脈認証装置やICカードなどの認証情報もサーバー上での一元管理が行なえる。
両社では、本製品の適用範囲をCitrix XenDesktopなどのシンクライアント(仮想デスクトップ)環境、Androidタブレットなどへの拡大を予定。企業や自治体・官公庁などにおけるユーザー認証基盤の強化と運用効率の向上を図り、セキュリティ強化を支援していくとしている。
対応OSは、Windows XP/7、Windows Server 2008/2008 R2など。