2月4日から2日間、「ニコニコ大会議 2010-2011 全国ツアー FINAL」が東京・JCBホールで開催される。ニコニコ動画で10~20代から熱狂的な支持を集める約60名が次々とステージに立つ、いわば「フェス」だ。
その中でとりわけファンの注目を集めるのが、DTMソフト・ボーカロイドを使う、通称「ボカロP」のDECO*27(デコ・ニーナ)さん。熱心なニコ動ユーザーには「モザイクロールの人」と説明したほうが分かりやすいかもしれない。
ここ数ヵ月、ネットではそのDECO*27さんの話題が絶えなかった。柴咲コウさんとコラボした「無形スピリット」が、iTunes Storeのロックチャートで1位を獲得したこともまだ記憶に新しい。
その彼がいよいよ、自身が率いるバンド「DECO*27 feat. marina」で、5日のステージに立つことになったのだ。
そんな彼はいったいどんなバックボーンを持っているのか? そのすさまじいスピードで次に目指すものは何なのか。所属事務所のU/M/A/A inc.(ユーマ)を訪れ、話を聞いた。
公開6ヵ月でダブルミリオン!「モザイクロール」
【ニコニコ動画】【GUMI】モザイクロール【オリジナル曲PV付】
「モザイクロール」は、2010年7月の公開からわずか半年で260万再生を超えるという驚異的な人気を集めた一曲。ハチさんの「マトリョシカ」、wowakaさんの「ワールズエンド・ダンスホール」に次ぐ2010年のヒット作として知られている。
ニコ動に出会って、初めて人に曲を聴かせた
── ニコニコ大会議の出演は初めてですが、決まったときはどう感じました?
DECO 「バンド系もやるんだ!」と。去年までは「歌ってみた」「演奏してみた」の人が出ているイメージだったので、曲を作る側はあまり縁がなさそうだなと思ったんですよ。でも今回、「DECO*27 feat. marina」というバンドで出られることになって、(大会議自体が)変わってきたのかなと。
── 昨年11月の「オタJAM」にも同じバンドで出演していますが、そうしたイベントとは印象が違いますか?
DECO 違いますねー。ニコ動はやっぱり僕が出てきたところなので、気持ち的にも「ホーム」なんですよ。
── なるほど。ではなぜその「ホーム」であるニコ動に投稿を始めたんですか? もともと音楽をやっていて、曲を投稿するときにたまたまニコニコがあったとか。
DECO いえ、本当にニコ動がきっかけで自分の曲を聴いてもらおうという気持ちになったんです。
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