来週早々にも登場予定となっている、AMD-760MPX搭載のデュアルAthlon MP対応マザーボード「A7M266-D」の展示が、予定よりも1日早くDOS/Vパラダイス本店で始まった。
「A7M266-D」 |
“AMD-768”。2段目から3段目にかけては「AMD-768AC B1 0144BQA」と刻まれている |
AMD-760MPXはちょうど本日付けでAMDから発表されたチップセット。North Bridge“AMD-762”+South Bridge“AMD-768”という構成になっているチップセットの詳細については11日の記事を参照してほしいが、9月にエンジニアリングサンプル品であることを示す“ES”の刻印を付けてアキバに現れたAMD-768からはESの文字が取れたのを確認できる。
主な特徴も既報のとおりだが、DOS/Vパラダイス本店によると、DDR SDRAMはASUSTeKからの発表どおりアンバッファードタイプにも対応していたとのこと。同店では、アンバッファードタイプの場合に4本のDIMMスロットのうち2本しか利用できないのも発表どおりだったとしている。たしかに制限はあるものの、エンドユーザーにとっては“2本とはいえ、アンバッファードDDR SDRAMを利用できる”わけで、歓迎する人は少なくないと思われる。
マニュアルでも、メモリサポートについて言及されている |
注目すべきは、マニュアルを読む限り、FSBは範囲こそ不明ながら1MHz単位で設定可能な点。またVCoreは1.10~1.85Vの範囲を16段階に設定できるほか、DIMMスロット供給電圧も2.6V/2.7V/2.8Vから設定可能と、オーバークロック機能を積極的に搭載しているのが目を引く。デュアルCPU対応のマザーボードとして極めて珍しい仕様だが、これも、サーバではなくハイパフォーマンスのPCとして使いたいエンドユーザーから歓迎されそうだ。
現在のところ価格は未定。ただしDOS/Vパラダイス本店では「仮にサンプル品と同程度の卸値だった場合、価格は3万円台後半になる」としており、このあたりが目安になるだろう。
電源コネクタはATXの20ピン、ATX12V、AUXの3つが用意されている |