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2024-08-15

航空機事故遺族だった

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/dailyportalz.jp/kiji/Mayday-study

このエントリブコメ見て初めてはっきり認識したんだけど、自分って航空機事故遺族なんだよなあ

なんか、あ、そうだったなって

言葉にするとそうなんだ、そこに入ってるんだって

今初めて腑に落ちた感じになってる

当時小学校低学年だったからはっきり覚えてなくてすべてが大人の伝聞で、事故の連絡が来てから大人たちの慌ただしさと情報のなさと、夜中にきょうだいと二人で家で待ちながら不安になったことと、「重体」ってだってまだ生きてるってことだから助かる可能性あるんでしょ?って一人だけ勘違いしてて楽観的で場違いなことを言っちゃったことと、たびたび、ついこの間もかっこいい車でマックに連れて行ってくれた人が死ぬのかもしれないという不思議さとどこか詰め所に移動してからやっぱりきょうだいと身を寄せ合って読んだ「燃える!お兄さん」がこんなときでも面白くて二人で同じとこで噴き出しちゃって気まずくなったこととか、そんなことだけ覚えている

結局亡くなったあとのお葬式で、その人のお母さんがほら目を開けた!開けた!って棺の中の人に縋りついて泣いててお葬式って本当にこうなんだなって思った 

しかしこれらの記憶ももう正確かどうかわからいくらいの時間が経った

自分喪主になった人の家族でその苦しんだ人も突然の病で数年前に看取って、あのときのことを話したり泣いたりはっきり覚えている人もだんだんこの世に少なくなってきた

遺族同士で連絡を取り合うでもない、誰かに実は自分家族は…と積極的に話したいことでもない

みんな多分意識的に黙っていたのだ

しか航空事故なので詳細な事故調報告も裁判記録も今でもネット上にはっきりこと細かに残っている

数年前初めて意識して検索してそれを見つけたとき、やっとなにがあったのか初めてわかった気がした

本当に大変な事故だったんだよな、その後のことも

その後あの人もあの人もあの人も自分も本当によく生きてきたもの

こんなの大人になってからしかからないよ本当には、そして大人だって決して体験したくなかったに違いない、という類の重たいもの自分体験意識的に上書きされた

かつての実際上の体験としては風化しているものテキストではつまびらかに入ってきてあのときより生々しく感じられた

それでも自分が遺族って気分じゃなかったけど、なんか昨日なぜかストンと納得した

嫌だなあという気持ちも悲しいなという気持ちもない、他人ごとではないけど、ただそうなんだったなって把握があった

あくま自分にとってはだけど、こういう体験ってごく個人的ものになってしまっているということだろう

もちろん個別のその事故面白おかしく扱われれば腹も立ったり困惑したりもするのだろうけど

なんていうか、遺族って結構そこらじゅうにいて珍しくない人たちだと思う

自分はてブにいたみたいに

不謹慎かそうでないか論戦もきっと茫洋としながら黙って見ているだけだ

なんとなくそのことだけわかっていてはほしいとは思った


追記

ごめん、あまり詳しくは書けない

書きたかたことは最後の何行かの部分で事故の詳細そのものじゃないか

かなりぼんやりさせたつもりだけど、このお葬式や詰め所の書き方でもその場にいた人や自分きょうだいが覚えていればあああの事故だな、書いたのはあの子かなってわかってしまうと思う

(自分にとっては書いておく必要があった)個人の雑感だとしてもこうして書き残すことを快く思わない関係者の人もいるだろうし、そういう人たちに悲しい思いをさせたいわけじゃない

なら書くなって話だけどさ……

  • 子供のころに祖父母の家でテレビを見てた時にはすごい遠くの出来事だったなぁ。 助かった子が同い年だったいとこが親戚に「ああなったらどうする」とか謎の説教受けたりしてて 今だ...

  • なんでタイムスリップして助けねえの ひどい奴

  • お気持ち女さん、ほのめかしと自分語りで何一つディテールの分からん話するな

    • ディテール分かったら特定できかねん話題だからぼかしてんだろうに。

  • ワイは交通事故遺族やで。

  • 座ってたの前方?後方? そくしじゃなさそうだし後方かな

  • 川崎のぼるのコミック「てんとう虫の歌」の序盤が、主人公の7きょうだいが航空機事故遺児になる展開だったことを思い出した

  • 追記も読んだで

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