現在51歳の俺は嘗て子供の頃鉄道が大好きで、放課後は屡々線路の脇に屯して只管に通り過ぎる列車を眺めていた事がある。
その頃通り過ぎる機関車といえば茶色い重鎮のEF15、主力は青いEF62、EF64、赤いEF81等であった。電車なら各駅停車は115系、そして急行電車は165系、特急電車はボンネット型の181系だ。どれも本当に美しかった。
その点、蒸気機関車が走っているのはテレビや映画の中で見るだけだった。
何年か前に、某駅で実際に蒸気機関車のD51が客車を牽引しながら走るのをリアルで目撃した。
なんというか不気味な黒い怪物であって、その様は巨大なゴキブリのようであった。
そもそも石炭火力は地球温暖化を促進する原因の最たるものではないか。SLにノスタルジーを覚えるのは子供の頃にSLが走っていた後期高齢者だけだ。