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2010-02-10

自動車の安全性への無関心

一概に国産車より外車のほうが安全だとは言い切れない。

しかし、国産車の中には、定員5人であるのに後席中央は2点式シートベルトのものがいまだにある。また、中央のみヘッドレストが装備されていない自動車もある。定員いっぱいに乗る機会はさほど多くないのだろうが(特にミニバン)、だからといって人数分の三点式シートベルトヘッドレストを備えないのはいかがなものか。また、サイドエアバッグカーテンエアバッグ、ESCなどもオプションのものが目に付く。

ところが、イギリスアメリカウェブサイトをのぞいてみると、同じ車種でもシートベルトは全席3点式であるし、ヘッドレストが定員分ないということもない。ESCやエアバッグも標準装備。

かつてNHKが国内仕様アメリカ仕様国産車の安全性を比較し、その後、国産車にもABSが設定されサイドインパクトバーが付けられるようになった。しかし、いまだに輸出仕様と国内仕様の安全性には差があるのではないか。

GOAだのゾーンボディだのG-CONだのと衝突安全ボディがうたわれたこともあったが、さいきんはほとんど耳にしない。今でもカタログには記載されているのだろうけれども。結局、あれは一時的な流行だったように思う。

安全性に対する関心が低いから、売れないから安全装備の普及が進まないのだ。しっかりとしたヘッドレストよりも多彩なシートアレンジのほうが売りになるのだろう。そうでなければとうの昔にヘッドレストは定員分あるはず。みんなが大してほしいと思わないものは省かれても仕方がない。ベンツボルボ事故調査まで行っているというが、そういったことを国内メーカーに望むのは酷なことかもしれない。

国産車の安全性が低いとするならば、客の安全性への関心が薄いせいでもある。

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