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2018-05-23

安室の女になれなかった話

諸君、私はイケメンが好きだ。

諸君、私はイケメンが好きだ。

諸君、私はイケメンが大好きだ。

そういうわけで、何年振りか覚えていないくらい久し振りに、名探偵コナンを観るために劇場へ足を運んだ。

流行りの言い方をするなら、執行されてきた。

目下100億の男(になる予定)と噂される某イケメン安室氏を観るために。

自分にとってのコナン子どもの頃のお楽しみアニメで、「ヴァルシェーブニックカンツァーベカ」の格好よさにしびれてビデオテープが擦りきれるまで観た覚えがあるのだけれど、大人になるにつれていつの間にか観なくなった。

まじっく快斗君とベルモットさんは知っているけれど、赤井さんと世良さんと安室さんは火傷のクールガイボクっ娘かわいいハムサンド飯テロイケメンで合ってる?みたいなレベル

だがしかしミーハーなので、サンデー即完から無料公開なり降谷ハンコなり、猫も杓子も安室降谷バーボン大人気70億超えマ!?な現状が気になり、「ちょっと安室の女になってくるか」的な軽いノリで乗り込んだ。

いやあこれは新たなる萌えの予感ですな、存分にトリプルフェイス沼に落としていただこうじゃないですかウェヒヒと、仕事を定時で切り上げていそいそと乗り込んだ。

…のだが、私は安室の女になれなかった。

がっつりハマる気で、いい歳こいて「きゃー安室さーん」と目をハートマークにして帰ってくる気でいたのだが、そうはならなかった。

彼が素晴らしく魅力的だというのはよく理解できた。

イケメン仕事が出来て、まやかしではない真の優しさで使命を全うし、心身ともに強く気高く、紳士で大胆でお茶目。彼をきちんと表現できるだけの語彙がないことが悔やまれるが、とにかく格好いい。

それでいて、安室さんはい意味で「主役」ではなく「ゲスト」だった。主役はあくま名探偵コナンだった。申し分ない相棒で、見せ場もたっぷりあったしダブル主人公と言っても語弊はなかったくらいだが、決してコナン君を「喰う」ことはなく言葉でも行動でも立てていた。彼は作品を輝かせるピースの一つであり、それ以上でも以下でもなかった。

で、ストーリー面白かったのは勿論、どのキャラの魅力も存分に描かれていた。

毛利おっちゃんはダシにされたわけだけれどあれも「らしい」というか美味しいというか、後半には頼りになるところも見られて英理さんとのラブ要素からお約束オチも見られて良かったし、

少年探偵の子どもらしい無邪気さとガチ重要活躍、哀ちゃん頭脳サポートにお母さん的な面倒見の良さ、博士発明が鍵になって、新一君と蘭ちゃんきゅんきゅん要素あり最高な毛利一家あり、

風見さんがいたか物語絶妙に回り、境子先生の丁寧に散りばめられた伏線ラストシーンインパクト、あの人とあの人の血よりも濃い切なくも熱いドラマ

手に汗握るド派手なアクションRX-7はぎせいになったのだ、いや、一つ一つの演出がとにかくハラハラキドキで、

結論ものすごく面白かった。

安室の女になるとかそういうレベルじゃななく、気付いたら『名探偵コナン』の女になっていた。

もし、私が若くて可愛い女の子だったら夢女子になっていたり、想像創造に長けていたら腐女子になっていたかもしれないけれど。とりあえず今ちょっと、かなり、切実にまず原作不足の女なので、とにかくコナン全巻買ってくる。

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