独立行政法人指宿医療センター。
前を通ることは今までに何回かありましたが、
まさか、自分がこの病院にお世話になるとは…
今回は紹介状があったからでしょうか。
診察、検査がサクサクと進みました。
先の病院で撮ったCT画像、
医療センターで行ったMRI、採血での腫瘍マーカー、で悪性がほぼ確実。
後は腹水の検査次第で、
悪性か、良性かが決まるそうなのですが、
医学的な言い回しだと
「悪性らしさの評価を高める」そうなのです。
お医者様は
とても慎重に、このお話をしてくださいました。
「悪性だとわかると気分の落ち込みなどあると思いますが、
周りの方とよく相談して、
より良い方向に向けて治療していきましょう。
悪性だとしても、治療次第で治りますから。」
あー。
この時の私は、
自分の身体にも「癌」ができるんだ。
と言うことに衝撃は受けたのだけど、
考えてみれば、父も母も癌経験者。
自分の身に降りかかったとしても、
不思議はないはず。
そう考えると、衝撃もやわらぎ、
さ、次どうしていこうか…
と言う気持ちに切り替えることができました。
リヒトに帰ると、私を心配してくれた面々からの
力強い言葉で、俄然やる気が湧いてきたのです。
〈続く〉